| 日本とスリランカの関係について、ぜひ、紹介したい歴史があります。
 今日では、教科書でも紹介されない、スリランカと日本の礎を築いたエピソードです。
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 時は1951年9月、サンフランシスコ対日講和会議まで、さかのぼる。
 敗戦国として日本には実に様々な賠償要求が各国より出されていた。
 
 この時セイロン代表として参加していた、故ジャヤワルダナ元大統領は、
 仏陀の言葉を引用し、対日賠償請求権を放棄。
 
 (スリランカも、先の大戦で日本に被害をうけた国の一つ)彼は実に、こう述べたのである。
 
 「〜損害は当然賠償されるべきである。しかし、その権利を我々は行使するつもりはない。
 仏陀の、“憎悪は憎悪によって止むことはなく、愛によって止む”との言葉を信じるからである。
 ソ連の修正条項に我々が同意できない理由は、制約をつければ日本が宗主権と平等と尊厳を
 取り戻す事は不可能になるからである。」 (文言は資料引用)
 
 仏陀の言葉を持ってソ連の対日制限案に反対し、 参加国に寛容の精神を求めたこの言葉は、国際的に評価され、賛辞を受けました。
 
 その主張は一貫して、仏教徒として自由と平和を願うものであったといわれます。
 
 日本とスリランカの友好の礎、ジャヤワルダナ元大統領は、1996年91歳で永眠されました。
 今日、このことを知る日本人、特に若い人はこのことを知りません。
 (実に私も、今回訪問のための下調べをするまで、知らなかった!)
 
 現地人ガイドさんが、今の日本の若者が、この事を知らない事を非常に残念がっていました。
 
 日本人として、このような歴史的経緯は、知ったなら、忘れるべきではないと思います。
 又、この仏陀の言葉を、世界中になげかけたいと思う。
 
                                         
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