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サン・マルティン広場の出口へ向かう道
/メンドーサ

丘の上にたどり着くまでに、
5時間程歩いた。

奥へ行けば行く程に人気も無くて、
ただ段々に山の景色が広がっていく。

雲行きが怪しくて不安な空の色は、
まるで私の気持ちを映してるようだった。

CERRO・DE・LA・GLORIA(勝利の女神像)まで
たどりつけるかどうかだけでなく、
この旅を続けるべきかどうか、
日本に帰れるかどうか、自分はどうすべきか、
考えていた。

ここはもう出口近くの道。この道も赤い。
記録しておこうと思った。

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パラグアイにて

遺跡を求めて訪れた、
パラグアイのエンカルナシオン

ここの土も赤い。

何もない、ただただ広い田舎道なのに、
近くに日本語で「夏」という看板を見つける。
(しかも振仮名付で)

ここで話した現地のおじサンは
日本で仕事をした事があるそうだ。
そんな人は、時々いました。

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アコンカグア/チリ・アルゼンチン

チリとの国境沿い

この山の土はピンク色。
場所によって硫黄の影響で黄色っぽい処もある。

色は、とても美しい。
日本でイメージする山とは、
色彩が全然違っていた。

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エンカルナシオン/パラグアイ

南米のあかい土

トリニダード遺跡へ通じる、
舗装されていない長い長い道のり

この燃えるような朱色の道を、
私は何回も振り返っていた

多分、
二度と来る事の無い道・二度と会わない人達。
暑い日差しの中、
何故かひどく寂しかったんだと思う。
感傷的になって、心に焼きついた、この道。



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