コラム【貧乏なのに太っていく話・・・(ワインとチーズとパンの話)】

コラム貧乏なのに太っていく話・・・(ワインとチーズとパンの話)

貧乏なのに太っていく話・・・(ワインとチーズとパンの話)

(パリにて)
フランスで貧乏暮らしをしている時に、非常に助かったのが、実は食べ物。物価高のフランスにおいては、外食さえしなければ、常に安くて美味しい「三種の神器」があるので、食生活でひもじい思いをすることだけはない。

私が三種の神器と思っていたものは、“パンとワインとチーズ”のセットである。その次にあげるなら、お肉であろうか。

美味しい焼きたてパンと、美味しいチーズ、そしてワインは、そこらのスーパーや小さい商店、また、駅の中やコンコースなどで、いつでも手に入る。どれも安い上に、飽きる暇が無いほど種類が豊富で、非常に美味しいものだから、全く不自由を感じなかった。

貧乏が続けば続くほど、これらをばくばく食べ続けるので、貧乏人なのにどんどん太っていく。この三種の神器に、「今日はちょっと奮発しよう」などと思ってスーパーをきょろきょろすると、次にお買い得なのが、実はお肉だったりする。

かくして、パンにワインにチーズ+ステーキ、のディナーとなるわけだ。貧乏人なのに。いや、貧乏人だからか。

日本に帰国してから、パンとワインは何とかなるが、どうしても何とかならないのが、チーズだった。
「数種類のチーズのとりあわせセット」というようなものが、ほとんどのスーパーに、無い。
私が愛用していたのは、フランスのスーパーにはよくある、「数種類のスライスのセット」。例えば8種類のチーズのスライスセット、とか、12種類のセット、4種類のセット、という風に、色々な味のチーズが一度に少しずつ楽しめるセットが、非常に豊富に用意されており、安い上に、とにかく美味しいんだから


味のバリエーションが多いので、毎日パンとチーズとワインという献立なんだけれども、毎日違う味のものを食べているので、全然飽きることがなかった。

結局、ころころと太って帰ってきた。

リッチなら、外食してあるくのも良いだろうが、何しろ物価高+ユーロ便乗値上げが続いているパリにおいては特に、エンゲル係数が上がってしまうことに注意したい。私は三種の神器のおかげで、毎日楽しく美味しく過ごす事ができた。

 

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