〜あの頃の私〜
この旅行は、かれこれ10年近く前の話です。
2週間の行程で行き、確か使ったフィルムが12本位。。。
私は当時、体調が非常に悪く、高熱を押してエジプトまで行きました。
旅行会社の方でも、私の出発は恐らく無理だろうと考え、
数日遅れで途中合流するプランを用意してくれた程でした。
しかし私は、旅程の前半が削れてしまうのがどうしても嫌で、
予定通り出発する為に、色々考えをめぐらせていました。
出発の前々日、病院に行きお医者様に、何気なく交渉開始。
私:「ちょっとどうしても外出する用があるので、先にその日にち分の薬を下さい。」
医師:「何?スキーでも行くの?4日位?」
私:「いえ、もうちょっと長く。。。」
医師:「あー北海道でも行くの?全く!」
私:「いえ、なんか、エジプトにね。。。」
医師:「・・・なぁにぃぃいいい??!!!」
私:「。。。2週間分なんて、もらえますかね?」
医師: 「・・・・・・・」
だってもうお金払っちゃったし、出発日あさってだし、
病院に言う事聞いてもらうしか。。。。
先生は呆れ却っていましたが、言う事を聞いて下さいました。
ホントは3日分以上の薬出せないのに。
私は子供のようにお尻に注射を2本も打たれ、点滴をうけ、病院で丸一日
こんこんと眠り続けました。
出発日当日、身体が弱っていて運べない荷物を友人に空港まで運んでもらい
飛行機の中で爆睡しながらただひたすら、到着する事を願っていました。
エジプトへ、エジプトへと・・・・
現地では、何処へ行っても「バクシーシー、バクシーシー」
(訳:「金くれー、金くれー」)!!!
これには本当に辟易しましたが、遺跡はやはり素晴らしかったぁーーー。
そして日本では余り知られていませんが、エジプトは食事の美味しい国でして、
私は3キロも太って日本へ帰りましたが、当時仲間の皆も、太って帰ったと思います。
特に焼きプリンなんか、甘党の国(エジプトで一番多い病気は糖尿病だそう。。)
の面目躍如で、もう最高の味でしたね!
その後、海外旅行はドンドン安くなり、私も少しは経験を積みましたが、
どうしてもこのエジプト旅行を、古いからといって外す気にはなれませんでした。
余りにも素敵な思い出で。
この旅で知り合い、素晴らしい2週間を過ごした仲間の皆様に心からお礼を。
一人旅もいいけれど、団体旅行も捨てたものじゃないんだなあ、
2週間も一緒に過ごすと。
やっぱり旅は道連れなんだよね、多分。。。